「先生、お陰様で憑きモノがとれました」

はて?
憑きモノ?

「除霊の相場がわからず申し訳ございません。些少ですがお収めください」

 

え?
除霊?

そんなことしたっけ??

 

えーっと、そもそもどんな患者さんだっけ?!

 

そうだ。

 

その患者さんは先週、

紹介で来院した50代の上品なご婦人。

 

肩が痛く、整形外科や整骨院に何年も通っているが治らず、原因も不明。

 

初診時に松井が冗談半分で、

「これは邪気が溜まってますね~」

そう言いつつ、

さらさらと撫でるように調整したところ劇的に1回で良くなってしまったのだ!

 

しかも本人曰く、

「私、中学生の頃から”あれ”が視えるのです・・・」

だって。

 

えーっ!

マジですか?!

松井は何にも見えませんよー!

 

「先生、こちらをどうぞ収めてください」

深々とお辞儀をされながら白い封筒を差し出されました。

どうしよう・・・・

 

う~ん。

ここは患者さんの幸せを考えて頂いておこう!

 

ありがたく頂戴し、

治療家ではなく、霊能力者?として調整スタート。

 

それっぽく振る舞い、話をする。

 

人生の幸せとは何か?

生きる道とは?

因果と結果についてなど。

 

「先生は何て深い知識と洞察力なんでしょう」

ため息交じりで褒められる。

 

次回の予約もどこも痛いところはなかったのですが、

「私はいつ来たらいいのですか?」

すがるような目つきでぐいぐい来るので、

仕方なしに予約を入れる。

 

信じる者と書いて”信者”

 

患者さんではなく、信者さんになっちゃった。

まぁ、喜んでいるから結果オーライ!

 

こう考えると我々の仕事とは何であろう?

 

もちろん、解剖学的に診立て、

治療するのが仕事であるが、

人間的な診立ても必要であると思う。

 

人は単純ではない。

背景がどんな人にもある。

 

その背景を読み取りながら適切な答えを探す作業が大事だと思う。

 

患者さん(信者さん?)が帰った後、

お礼の封筒をのぞいたら治療費の数倍の”福沢諭吉先生”が何枚も入ってました・・・

 

ほえー!

すんげ~

よし!

治療家辞めて霊能者になろう!

 

 

憑いてるね!

ノッてるね!

 

 

 

 

 

そんな罰あたりなことを考えた今日この頃でした。

 

以上!
忍押!(すお!)